「宇宙とSixTONES」(朗読:松村北斗)を勝手に批評する
どうも、自担2人が少クラで朗読した元放送部の女です。
なんと片方は放送部の聖地NHKホールで朗読した。すげえなオイ。
前回のブログで「そもそも朗読とは何なのか」について書きました。
というわけで(前回ブログ読んでない方には何のこっちゃ分からんだろうけど)
今回は北斗くんが少クラで朗読した「宇宙とSixTONES」について批評していこうかなって思ってます。
そこそこ厳しいことを書くので、「北斗くんのあの素敵な朗読にケチつけるなんて!」って人は今すぐブラウザバックしてください。(防御線①)
前回「朗読ってなんとなく歌に似てるかもな」なんてオチを付けましたが、これから私が北斗くんの朗読に対して言うことは、歌で例えるなら
「サビの高音外したの残念だったなぁ」とか
「あそこの音ハメちょっとミスってたよね」とか
「歌詞のあそこ強調して歌ったの激エモなんだけど」とか
勝手に批評するようなもんです。
自分としては
「高校の放送部の部内朗読会での同期の松村くんの朗読へのアドバイス」(急に虚妄)ってイメージでこのブログ書いてます。
ハイ、この時点でヤダなと思った人はブラウザバックしてください。(防御線②)
前置きが長くなりましたが、ここから批評スタートです。
ほんとは朗読前のとこから感想書きたかったんですけど、それこそ怪文書*1がになっちゃうからやめますね。
まず私が一番びっくりしたのはテロップがあったこと。
朗読するって完全に音声オンリーで伝えることだと思っていたので、まさかあると思ってなかった。まぁテレビだしそりゃそうか。おかげで原稿起こすのめちゃくちゃ楽やったわ。
アポロ十一号に連れてこられた月の石は
今もひっそりと地球で息を潜めている
速い。
速すぎるよ北斗くん。
ちょっと走りすぎ。
「月の石」は「つ」だけが無声化して「き」「し」は違っていて個人的にめちゃくちゃ難易度高いと思うのでもうちょっとゆっくり読んだほうがいいと思いますね。
北斗くんはラ行得意じゃないっぽいので案の定「連れてこられた」がちょっと怪しい。
続く「ひっそり」「地球」「潜めている」も無声化を含むので、絶対ここはゆっくりでないと己の首を絞めるパート。
宇宙をつかさどるとてつもない引力によって
引き寄せられた六つの石
テロップの改行は上記のようになってたんですが、北斗くんの読みは
「宇宙をつかさどる(語尾ちょっと強め)
とてつもない引力によって引き寄せられたむっっつの、石」
って感じでした。独特な切り方するな、とちょっとびっくり。
発音的には「つかさどる」「によって」が少し怪しかったけど、前述のとこよりスピードがゆっくりになったので、やっと落ち着いて画面を観ることができました。そして足の長さにびびる。
「六つ」はちょっと力入ってますね。そりゃそうか。SixTONESのことだもんね。
どの星からやってきたのか
どんな力を持っているのか
どんな言葉を話すのか
ここの語りめちゃくちゃ好き~~~!!!!
スーパー北斗くんの声味わうタイム。
六つの石たち(=SixTONESのメンバーたち)が出会ってお互い様子見をしている様子を語っているので、北斗くんの声からも懐かしむような、優しい雰囲気が漂っています。愛。
お互いに聞き耳を立てている
「お互いに」の「が」は鼻濁音ですね。多分普通の「が」で発音してた。
北斗くんなんとなく鼻濁音得意そう…っていうか「が」は全部鼻濁音で発音しそうだなくらいに思ってたから意外でした。
「お互いに」と「聞き耳を立てている」の間で一呼吸置いたのは、シンプルに私の趣味じゃなかった。「に」が伸びたのが気になったのか、急にブツっと切れちゃってここまでの柔らかい雰囲気がちょっと飛んだのが気になったのか、どっちだろうね?
ただ「に」から無声化で始まる「聞き耳」に行くの結構難しいかもしれないから、一息で読まなかったのは正解かもしれない。
月の石は月を思って泣くのだろうか
一つの石が答えた
「だろうか」が上手い。
先の「~きたのか」「~いるのか」「~話すのか」同様、北斗くんは問いかけが上手いのかもしれない。
「一つの石」が個人的に難しいので、ここ走っちゃうのはドキドキする。
「いし」の「し」がもしかしたら無声しちゃってるかもしれない。ここはしなくていい「し」らしいです。
多分次の文に向けて気が逸っちゃってるのかもしれないけれど、「答えた」はもう少しゆっくり繋いだほうが次の文が映えると思います。
とてつもなく美しい音だった
さてはキミ、ダ行苦手やな???(わかる)
あと「とてつもなく」の強調の仕方が独特。何度聞いても強調の仕方に気を取られすぎてここのアクセント合ってるのか確認できません。あってるような気もするけど自信がない。
次々と重なっていく六つの音色は
音楽を奏で始めた
だから走るな
「次々と」なんか鼻濁音の繰り返しで地雷でしかないのにそんな走らないで!自分の首絞めないで!!
これは完全に私の話なのですが、ダ行が苦手な人間にとってナ行とダ行のコンボってめちゃくちゃ難しくて、「奏でる」なんてこの詩の中で一、二を争う鬼門だと思う。ここで走ったら絶対とちるから一呼吸置くのめっちゃわかる。ただ、「次々と~」で走らなければもう少し落ち着いて読めたんじゃ…と思っちゃう。
月の石は歌うのだろうか
月の石が 今日も石たちを優しく包んでいた
だから問いかけ上手い~~~~!!!ここの「だ」は綺麗でした!上手!素敵!!
あと「歌う」の強調が私のめっちゃ好きな読み方でした。ここからの間の取り方とかスピードとかがラストに向けて盛り上げていってて、すごく良い。「優しく包んでいた」はもう少しゆっくりでよかったかも。最後ちょっとスピード上がったよね。
あと「月の石が」の「が」が上がった(?)のがなんとなく気になったかな?
部分部分の批評は以上です。次は総評ですね。
問いかけが上手いと何度も言いましたが、問いかけに限らず「美しい」とか主観が入ってそうな部分は全部声音に優しさがにじんでいて、聞いていてグッときました。多分もっと主観もりもりの詩のほうが北斗くんは得意かもしれない。この詩だって、今回どれくらい読み込む時間をもらえたのか分からないですが、もっと時間もらってしっかり読み込んだらもっと美しく表現できたかもしれないなぁ…と。
総じて気になったのはやっぱり滑舌。元々「舌ったらず」と評されがちな人ので、あんまり発音が明瞭なほうではないと思います…。
自担にはゲロ甘だけども朗読に関してはオニババと呼ばれたこともあるので北斗くんが後輩だったら「とりあえずひとつひとつの単語を明瞭に発音する練習からしよっか!」って言ってた
— るーみ💎🦅🦆🐓🕊🦢🦃🐣 (@Ha_na_no_i_ro) 2019年9月19日
って過去の私も言ってた…。彼の滑舌は可愛いところでもありますが、演技のお仕事に影響しないのかな、ってちょっとだけ心配はしてます。
あとこのツイートからも分かると思うんですけど私が姑並みに細かく見てるだけで多分他の放送部出身者はこんなにチクチク見てない……。
今回の北斗くんの朗読に関してのざっくりした感想は
・北斗くんの声の良さの活かし方、なんかもっと他にあったのでは
もう1つが
・まぁ北斗くんとオタクが楽しかったならそれが幸せやな
です。
*1:もう一人の自担こと奥村颯太くんが自分の書いたブログのことをこう呼んでる